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性教育をすると、子どもは早くセックスするようになる?

「性教育は必要だと思う。でも、教えたせいで興味を持ったら?」 WHOの解説によると、年齢に合った性教育を受けても、セックスを始める時期が早まったり、回数が増えたりするわけではありません。 では、何を教えるのでしょう。「まだセックスの話は早い」と思っている間にも、体や気持ちについて伝えられることはあります。

最終更新:2026年10月9日

本棚から、太陽と葉の表紙の絵本を取り出す大人の手のイラスト(AI生成)
記事のテーマを描いたイメージ
01

性教育は、セックスの説明だけではない

「包括的性教育」という名前は堅いですが、扱う内容は身近です。体の変化、好きという気持ち、人との付き合い方、自分や相手が嫌だと思ったときの対応。成長に合わせて、妊娠や避妊、感染症の知識も学びます。

幼い子どもには、まず体や感情、人との関係、安全について、年齢に合う内容から。大人向けの話を小さい子にそのまま教えるという意味ではありません。

例えば、くすぐられて「やめて」と言ったら、大人も手を止める。「笑っているから楽しいはず」と続けない。着替えているときに「見ないで」と言われたら、目をそらす。

「嫌なときは、やめてと言っていい」と教えたのに、くすぐりはやめない。それでは、大人の言うことと、していることが食い違います。まずは手を止める。性教育は、こうした普段のやり取りにもあります。

02

「しないで」だけでは、避妊の疑問に答えられない

性行動をまだ始めてほしくない。そう思うことと、避妊の知識を伝えることは、両立できます。

UNESCOの2018年の指針を紹介する公式発表でも、「性行動をしないこと」だけを教える教育では、性行動の開始を遅らせるなどの効果が得られないと報告されています。

例えば、思春期の子どもから避妊について聞かれたとします。そこで「もうするつもりなの?」と問い詰めたら、子どもは質問した理由から説明しなければなりません。知りたかったことは、まだ聞けていないのに。

「何が知りたい?」と聞いて、まずその疑問に答える。大人も分からなければ、医療機関や公的機関の情報を一緒に調べる。質問したことを、性行動を始める宣言として扱わなくていい。

03

親の体験まで、話す必要はある?

性のことを教えるには、自分の恋愛や性生活も話さなければならない。そう考えると、身構えてしまうかもしれません。でも、体の知識を伝えることと、自分の経験を話すことは別です。

例えば、子どもから「あなたはどうだったの?」と聞かれたとします。「私自身の詳しい話はしないけれど、知りたいことは一緒に調べよう」。質問を叱らず、自分が話さないことも伝えられます。

助産師のシオリーヌさんも、2020年初出のインタビューで、性について学ぶことと個人のプライバシーを分けて考えています。WHOが挙げる性教育の内容にも、プライバシーや体の権利が含まれます。

子どもにも、誰にでも自分のことを話す必要はないと伝えたい。ただし、嫌なことをされたり、困ったりしたときは別です。「困ったことは話してね。私に言いにくければ、ほかの信頼できる大人でもいい」と添えておきましょう。

04

全部を一度に話す必要はない

例えば「生理って何?」と聞かれたら、まず月経について答える。その場で恋愛、妊娠、出産まで、一気に講義を始めなくてもよいと思います。

ただ、「大人になったら分かる」で終わらせても、今の疑問は残ります。答えに迷ったら、「ちゃんと調べて、夕飯のあとに話そう」と伝える。夕飯が済んだら、こちらから話しかける。

性の質問に、その場で全部答えられなくても大丈夫です。大人も調べながら、聞かれたことに答えていきましょう。

参考資料・関連する利用案内

資料の確認日:2026年10月3日

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