MESSAGE FROM THE REPRESENTATIVE

代表メッセージ

「性のことを、もっと日常の言葉で」。代表理事・佐藤清貴が、SAYiを始めた理由と活動への思いをお伝えします。

最終更新:2026年9月7日

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誰にも話せず、抱え続けていること

性は、身体や心、夫婦・パートナーとの関係、自尊心、生き方にも関わる身近なテーマです。それでも、家族や友人、そして大切なパートナーにさえ、本音を話せないことがあります。

普段どおりに暮らしていても、何年、何十年と気になっていることがある。誰かを責めたいわけでも、すぐに答えがほしいわけでもない。ただ、自分の気持ちを素直に話せる相手がいない。そうしたことを話せる場がほしいと思い、SAYiを始めました。

うまく説明できない悩みでも、本人にとっては大切なことです。「自分だけだ」「自分が我慢すればいい」と抱え込まずに話せる場が必要だと考えました。

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堅くなりすぎず、茶化さずに

公的機関や専門家の情報は大切ですが、専門用語が多く、自分の悩みから遠く感じることもあります。一方、SNSや娯楽では、性が冗談や刺激的な話題として扱われたり、誰かを一方的に責める言葉が出たりすることもあります。

SAYiでは、根拠や公的情報を大切にしながら、普段の言葉で話したいと思っています。性を茶化さず、誰かの価値観を押し付けず、一緒に考えることを目指しています。

知識だけでは割り切れない気持ちや、正解を一つに決められない悩みがあります。自分の思いを話し、相手との違いを知る。そうした会話にも、社会的な価値があると考えています。

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海外生活で感じた、会話の違い

私は英国をはじめ、海外で暮らし働く中で、性やパートナーシップについて普段の会話として率直に話す人たちに出会いました。どちらの文化が優れているという話ではありません。ただ、日本では本音を話せるのがお酒の席や冗談の中だけ、という場面がまだ多いように感じています。

「性を語るのは下品」「女性はおしとやかであるべき」という見方が、話すことをためらわせる場合もあります。また、パートナーが大切だからこそ、傷つけるのが怖くて言えないこともあります。

相手を責めるのではなく、「私はこう感じている」と伝え、お互いの違いを知って一緒に考える。性についても、そうした会話が自然にできる社会にしたいと思っています。

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100人いれば、100通りの答えがある

性には、医学や心理学の知識だけでは答えを決められないこともあります。同じ「セックスレス」でも、寂しさ、身体的な負担、愛情表現、生活環境、過去の経験など、何に困っているかは異なります。

SAYiは、すぐに解決策を示したり、特定の生き方を勧めたりする場ではありません。話してほっとする、自分の気持ちに気づく、ほかの人の考えを知る。悩みの有無にかかわらず、そうした経験にも意味があると考えています。

診断や治療などが必要な場合には、国・自治体の公的窓口や医療機関、心理・法律・福祉などの専門的な相談先の情報をご案内します。SAYiだけで対応しようとせず、ご本人が必要な相談先を選ぶお手伝いも大切にしています。

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活動で聞かれた声を、社会に伝える

対話会を開くことだけが目的ではありません。活動で聞かれた声を、個人が特定されない形で整理し、情報発信や啓発、調査、行政・専門家との協働に役立てていきます。

「性のことは話してはいけない」という空気を変え、話したいときに話せて、支援が必要なときには相談できる社会にしたい。それが私たちの目標です。

うまく説明できない気持ちも、聞いてみたいことも、どうぞお話しください。深刻な悩みがなくても構いません。性について知り、語り、考える場を、皆さまとつくっていきたいと思います。

NPO法人SAYi 代表理事 佐藤 清貴

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代表プロフィール

佐藤 清貴(さとう きよたか)

NPO法人SAYi代表理事。ロンドン大学卒。元外務省外交官。英国をはじめとする海外生活と、性・コミュニケーションに関する継続的な情報発信を背景に、SAYiの設立・運営に携わる。

設立時の考え方

設立時の問題意識や活動構想は、SAYi公式noteでも公開しています。

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