SAYi JOURNAL
婦人科に行きたい。でも、内診が怖い。
婦人科の予約画面を開いたのに、「内診は痛いのかな」が気になって閉じる。体のことは相談したい。でも、診察台に乗るのは怖い。そんなときは、受診先に「内診が不安です。先に診察の進め方を相談したいです」と伝えるところから始めてみてください。
最終更新:2026年10月6日

受診したら、必ず内診をする?
内診は、婦人科を受診するたびに必ず行うものではありません。日本赤十字社和歌山医療センターの案内では、症状を聞きながら、内診や検査の必要性を判断すると説明しています。[1]
ただし、「初診ならしない」「性経験がなければしない」とも言い切れません。こども家庭庁の案内では、性交歴がない場合はお腹からの超音波検査などで代えられることがある一方、症状や状態によっては内診台での診察が必要になる場合もあるとしています。[2]
診察を勧められたら、「今日は何を確かめるために、どんな診察をしますか」と聞いてみましょう。「内診」という言葉で、器具を使う診察や腟からの超音波検査まで、まとめて想像しているかもしれません。自分が受ける予定の内容を、始める前に説明してもらうことが大切です。
別の方法を希望する場合も、「ほかの方法で分かることと、分からないことを教えてください」と聞けます。どの検査でも同じことが分かるわけではないので、代わりの方法があるかどうかも含めて相談してください。
「怖い」の中身を、一つだけ伝える
例えば、痛みが怖いのか、何をされるか見えないのが不安なのか、脚を開いた姿勢がつらいのか。分かる範囲で一つ伝えると、医師や看護師も、どんな配慮が必要かを相談しやすくなります。理由がまだ分からないなら、「うまく説明できないけれど、怖いです」と伝えてください。
「触れる前に、何をするか声をかけてほしい」「以前の診察で痛みがあったので、ゆっくり進めてほしい」。こうした希望は、診察台に乗る前に話しておく方法があります。問診票の自由記入欄や、持参したメモを使ってもよいでしょう。
脚や股関節の手術を受けたことがあり、姿勢に不安がある場合も先に伝えましょう。日赤和歌山の案内では、内診台の姿勢やカーテンについても相談するよう勧めています。[1] できる対応は医療機関や診察内容によって異なるため、希望を伝えて確かめます。
途中でつらくなったら、「止めてください」と伝える
始まる前は受けられそうだと思っても、途中で痛みや不安が強くなるかもしれません。そのときは「痛いです。いったん止めてください」と、その場で伝えてください。最初に受けると言ったからと、最後まで黙って耐える必要はありません。
英国の産婦人科専門医の団体RCOGも、診察について説明を受けて同意すること、不安を紙に書いて伝える方法、途中で中止を求められることを患者向けに案内しています。[3] 同席者などの体制は日本の医療機関と同じとは限りませんが、つらさを伝える際の参考になります。
緊張すると言葉が出にくいなら、「止めたいときは、手を上げてもいいですか」と、始める前に合図を決めておく提案もできます。合図が伝わるか、医師や看護師と確認してから使ってください。
受診の準備として、怖さをなくしておこうと頑張るより、伝えたいことを一文用意してみませんか。「症状の相談をしたいです。ただ、内診が怖いので、必要な診察と進め方を先に説明してほしいです」。不安も含めて、医療機関に相談してください。
参考資料・関連する利用案内
資料の確認日:2026年10月4日
- [1] 日本赤十字社和歌山医療センター:産婦人科での「受診のキホン」(診察とよくある質問)
2024年5月21日公開。内診の必要性を問診で判断すること、不安や姿勢、カーテンについて相談する案内を参照。痛みがないことや、全ての医療機関で同じ対応ができることを保証する記事ではありません。
- [2] こども家庭庁:婦人科のかかりつけ医とは?重要性や相談できることをわかりやすく解説
2025年12月4日公開、2026年1月21日更新。性交歴がない場合の診察方法と、その方法だけでは対応できない場合もあるという説明を参照。
- [3] RCOG:Endometriosis — Physical examinations
2023年12月公開。子宮内膜症の患者向け資料にある診察の説明・同意、筆談、中止の申し出の項を参照。英国の診療体制や制度を、日本のすべての医療機関の対応として紹介していません。本文の伝え方の例や、手を上げる合図の提案は編集部で作成したものです。