SAYi JOURNAL
性の話をしたあと気まずい。「昨日のことは忘れて」と言う前に
性の悩みを話せたのに、翌朝は気まずい。「昨日のことは忘れて」と言ってしまいたくなる。そんなときは、取り消したい言葉と、今も伝えておきたい気持ちを分けてみませんか。
最終更新:2026年10月6日

言いすぎた一言を、具体的に謝る
ここからの会話は、説明のために作った架空の例です。昨夜、触れ合いが減って寂しいと話すうちに、「どうせ、私のことなんて大事じゃないんでしょ」と言ってしまったとします。
翌朝も寂しさは残っている。でも、相手の気持ちを決めつけたことは謝りたい。それなら「全部忘れて」ではなく、言いすぎた部分を伝えてみます。
「昨日、『大事じゃないんでしょ』って決めつけたのは、ごめん。触れ合いが減って寂しいのは本当だから、そのことは、また話したい」
謝ったら、悩みも引っ込めなければならないわけではありません。反対に、相手が言い方を謝ってくれたときも、それを「もう寂しくない」という返事にはしない。何を言い直したかったのかを聞きます。
率直に「寂しい」「今はしたくない」と伝えただけなら、気まずくなったからといって謝るところを探す必要はありません。自分の希望を伝えたことと、相手を決めつけたり責めたりしたことは、同じではないからです。
普段の会話に戻っても、話が終わったとは限らない
では、結論が出るまで、ずっと深刻に過ごすのでしょうか。朝食を一緒に食べたり、テレビを見て笑ったりしたいときもあるでしょう。ただ、「もう平気だと思われそう」と気になるなら、一言添える案があります。
「昨日の話はまだ気になってる。でも、今朝は一緒に朝ごはんを食べたい」
笑顔を見て「もう解決した」、口数が少ないから「嫌われた」。どちらも、相手に確かめる前に自分で出した答えです。豪州ビクトリア州の公的な健康情報サイトも、自分の希望を明確に伝え、相手の言葉をどう理解したか確かめるよう案内しています。[1]
一緒に過ごすのがまだつらいなら、「午前中は一人で過ごしたい。夕方、話せるかまた連絡する」と伝える案もあります。相手が普段どおりに接してきても、同じ速さで気持ちを切り替える必要はありません。
また、気まずさをなくすためにハグやセックスに応じることを、謝る代わりにはしない。普通に笑い合えたことも、触れてよいという約束にはなりません。同意は行為ごとに確かめ、あとで気持ちを変えることもできます。[2]
「昨日のことは忘れて」と伝える前に、言い直したい一言だけを書き出してみる。本当はまだ気になっていることまで、まとめて消さずに済む言い方を考えてみてください。
参考資料・関連する利用案内
資料の確認日:2026年10月6日
- [1] Better Health Channel:Relationships and communication
豪州ビクトリア州政府の一般向け資料。見直し日2022年2月24日。自分の希望を明確に伝えること、相手の考えを推測で決めず理解を確かめることを参照。実験や治療効果の報告ではありません。
- [2] eSafety Commissioner:Consent
豪州のオンライン安全当局による、オンライン・対面の関係での同意の説明。自由な意思によること、行為ごとに確かめること、撤回できることを参照。公開・更新日は取得範囲で確認できず。豪州の法律や相談先を日本の制度として紹介していません。
- SAYi公式note:「話し合おう」が、夫婦の性を話しにくくしてない?
2026年9月5日公開。性の希望を話すことと、その場で結論を出すことについてのコラムを編集の参考にしました。本記事の会話・朝の場面・言い直し方は編集部による架空の例と提案であり、実在の相談例ではありません。