SAYi JOURNAL
コンドームを使うとかゆい。ラテックスアレルギー?
コンドームを使ったあと、かゆみや赤みが出た。素材が合わないのかもしれないと思っても、症状だけで原因は決まりません。まずはその製品を使うのをやめて、何を使い、いつ症状が出たかを確かめましょう。
最終更新:2026年10月8日

天然ゴムへのアレルギーと、かぶれは同じではない
ラテックスは、コンドームやゴム手袋などに使われる素材です。ここでいうラテックスアレルギーは、天然ゴムに含まれるタンパク質への反応を指します。触れた場所にじんましんが出るほか、全身に症状が広がることもあります。[1]
息苦しい、意識がもうろうとするなどの症状があるときは、重いアレルギー反応のおそれがあります。かゆみが治まるか待たず、すぐ119へ連絡してください。[1][2][4]
一方、ゴム製品を作る際に加えられた化学物質によって、赤みやかゆみを伴うかぶれが起きることもあります。これは天然ゴムのタンパク質への反応とは区別されます。[2] 「使ったあとにかゆくなった」という情報は大切ですが、それだけでラテックスアレルギーと決めたり、違うと判断したりはできません。
確かめるために、もう一度使わない
「次もかゆくなったら、この製品が原因」と確かめたくなるかもしれません。でも、自分で肌に当てたり、性行為でもう一度使ったりするテストは避けてください。ラテックスが疑われる場合、直接触れる検査には重い反応の危険があり、緊急時に対応できる医療機関で行う必要があります。[1]
受診するときは、使った製品名と、使ってからどのくらいで・どこに・どんな症状が出たかを伝えます。箱や個包装の表示を写真に残しておくと、製品を説明しやすくなります。写真を撮るために受診を遅らせる必要はありません。これは相談時に伝える情報をまとめるための提案です。
たとえば「昨日この製品を使い、そのあと触れた場所が赤くなりました」と、分かる範囲から。原因を自分で名づけなくても相談できます。すでにラテックスアレルギーと診断されている人は、診察や処置を受ける前にも、そのことと過去の反応を医療者へ伝えてください。[2]
ラテックスを使わないコンドームもある
コンドームには、天然ゴムラテックスを使う製品と、使わない製品があります。ラテックスアレルギーがある人は、ラテックス製を使わないことが必要です。素材は包装で確認できます。[3] 同じメーカーかどうかより、次に選ぶ製品の表示を見ることが大切です。
ただし、「ラテックス不使用なら、どんなかゆみも起きない」とは言えません。ゴム製品への反応には、素材のタンパク質以外が関わる場合もあるためです。[2] 原因が分からないまま次々と試さず、症状は医師に、製品の素材や表示は薬剤師などに確認しましょう。
コンドームには妊娠や性感染症のリスクを減らす役割があります。[3] かゆいから外してそのまま続ける、という選び方に急ぐ必要はありません。適した製品や予防方法を確認するまでは、性行為を見合わせることもできます。次に備えるための一歩は、まず製品の表示と、そのときの症状を伝えられるようにしておくことです。
参考資料・関連する利用案内
資料の確認日:2026年10月8日
- [1] 日本アレルギー学会・アレルギーポータル:ラテックスアレルギー
最終更新2026年3月13日。天然ゴムのタンパク質、症状、診断と検査時の注意を参照。個別の症状の原因を判断する資料としては使えません。
- [2] Cambridge University Hospitals:ラテックスアレルギーの患者向け案内
2023年4月11日承認、第8版。天然ゴムのタンパク質への反応と、製造時の化学物質による接触皮膚炎の区別、医療者への申告を参照。英国の患者向け説明であり、薬の使い方や相談制度を日本へそのまま当てはめてはいません。
- [3] NHS:Condoms(コンドーム)
最終レビュー2024年1月26日。ラテックスを使わない製品の存在、包装の素材表示、ラテックスアレルギーがある場合の注意を参照。英国の無料提供制度や認証表示は、日本の案内として紹介していません。
- [4] 総務省消防庁:119番緊急通報
日本の救急車を呼ぶ119番通報の案内を確認。ページ全体の更新日は明示未確認。アレルギーの診断根拠ではありません。