SAYi JOURNAL
抗うつ薬を飲み始めて性欲が落ちた。診察で話してもいい?
性欲が落ちたことも、抗うつ薬を処方した医師に伝えてください。副作用がつらい場合は、治療の選択肢について相談できます。「前より気分は楽です」と話したあとでは、「でも、セックスをしたいと思わなくなりました」と続けにくいかもしれません。薬が効いているのに、不満を言うようで気が引ける。それでも、気分が楽になったことと、性のことで困っていることを、同じ診察で伝えてほしいと思います。
最終更新:2026年10月1日

薬の影響はありうる。ただ、薬だけとは決められない
抗うつ薬では、性欲の低下、オーガズム(性的な絶頂感)に達しにくい、勃起しにくい・続きにくい、といった変化が起こることがあります。現れうる副作用は薬の種類によっても違います。
一方、うつや不安、ストレスなども性欲に関わります。 飲み始めたあとに気づいた変化でも、この記事だけで原因を薬だと決めることはできません。
だからこそ、「薬のせいだと証明できないから言わない」ではなく、いつから何が変わったかをそのまま伝える。その情報が、薬や体調との関係を医師と考える出発点になります。
診察には、三つだけメモしていく
「性の調子が悪い」だけでは、どんな変化なのか伝わりにくいですよね。うまく説明しようとするより、次の三つを短く書いてみてください。これは診断のためのチェック表ではなく、話し忘れを減らすためのメモです。
1. いつから変わったか。 薬を飲む前からか、飲み始めてからか。医師の指示で薬や量が変わった時期も、分かる範囲で。
2. 何が変わったか。 したい気持ちが減ったのか、気持ちはあるのに勃起が続かないのか、オーガズムに達しにくいのか。自分に起きていることを一つ。
3. 今、何に困っているか。 気になって落ち込む、パートナーにどう説明するか迷うなど。気分や睡眠の変化も一緒に。
薬の名前や量があやふやなら、お薬手帳や薬の説明書も持っていく。他に飲んでいる薬やサプリがあれば、それも医師や薬剤師に伝えてください。薬の組み合わせについて確認するためです。
例えば、こんな伝え方です。
「飲み始めてから気分は少し楽になりました。ただ、先月ごろから性欲が落ちて、気になっています。薬の影響かも含めて相談したいです」
声に出しにくければ、このメモを見せる方法もあります。正確な日付が思い出せなくても、分かることから。性欲が低いこと自体を、全員が直さなければいけないわけではありません。自分が気になっている変化や困りごとを伝えるためのメモです。
「デートの日だけ飲まない」は、自分で決めない
薬が関係しているか試したくなっても、自分で量を減らしたり、飲む日を抜いたりしないでください。抗うつ薬は、急にやめる前に医師への相談が必要です。
日本のPMDAが掲載するセルトラリンの患者向けガイドでも、自分で減らしたり中止したりしないよう案内しています。中止によって不安やめまい、吐き気などが出ることがあるためです。 飲んでいる薬の注意点は、処方した医師や薬剤師に確認してください。
「気分がよくなったから、性のことは我慢するしかない」と決める前に、困っていることも含めて治療を相談する。次の診察まで待つのがつらければ、処方元に連絡を。SAYiの相談やオープンチャットでは、薬を続けるか、減らすかといった医療上の判断はできません。
参考資料・関連する利用案内
資料の確認日:2026年10月1日
- NHS:Antidepressants
性に関する副作用、薬による違い、困る副作用の相談、自己判断で急に中止しない案内を参照。最終レビュー2025年6月12日。英国の薬剤一覧・受診間隔・制度は日本向けの推奨に置き換えていません。 診察用メモと文例は、話し忘れを減らすために編集した提案で、診断用の尺度や実在の患者の体験ではありません。
- NHS:Low sex drive (loss of libido)
ストレス・不安・うつ・薬など、性欲の低下に関わる要因を参照。最終レビュー2026年5月26日。
- PMDA掲載:セルトラリン錠「NP」患者向医薬品ガイド(PDF)
2025年4月作成。自己判断での減量・中止を避ける案内(2〜3ページ)と、医師・薬剤師への相談(7ページ)を参照。すべての抗うつ薬で症状が同じという根拠にはしていません。